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2023年3月4日(土)
「KISSAKO labo & pantry」の鈴木聖子さんにインタビューしました!
【プロフィール】
オーガニックショップ「KISSAKO labo&pantry」店主
オーガニックショップコンサルタント
料理研究家
自由の伝道師
2児の母
横浜生まれ横浜育ち。
新卒で飲食店経営の会社に入り、カフェの店長など様々なことを経験。
オーストラリアでのワーキングホリデイも経験。
帰国後料理教室に10年勤め、独立。
2021年7月、夢だったオーガニックショップを辻堂東海岸にオープン。
たくさんのお客さんの人生スイッチをオンにし、今や辻堂のパワースポットとも言われるKISSAKO(キッサコ)。
現在に至るまでのストーリーや想いをお聞きしました。
オーガニックショップ兼カフェのような感じで料理や飲み物を提供しています。
食品で置いているものは自然なもの。
「添加物入ってるものを使わない」「原材料が自然栽培とか有機農法のものを扱う」という部分はこだわっています。
その食品を使って料理を提供しているので、食べて美味しかった方はその食品も買って行かれたりしますね^^
やっぱり出産かな。そこで身体に取り入れるもの、食に対する意識が変わりましたね。
こだわっている分、商品も比較的高めではあるんです。
でもなんでこの商品がそれだけの値段をするのか説明すると皆さん納得して買っていってくれます。
お客さんも身体の変化を感じるのか継続して購入される方も多いですね。
食品の力はやっぱりすごいなと感じます。
まさにコロナが転機でした。
それまでは料理教室を自宅でやっていたんですけど、「人が集まる」っていうのが難しいのかなと思って教室はすぐに辞めました。
そもそも料理を作る仕事は体力的にもずっと続けられないなと思っていました。
あとは食品ロスが出る課題も感じていて、もうちょっと循環する形にできないかなと思ってたどり着いたのが今のスタイルです。
食品店だったら食品をメインに扱って、それでお惣菜を作って循環させてって無理なくできるかなと思ったんですよね。
なので「KISSAKO labo&pantry」のpanrtyは私の食品庫であり、みんなの食品庫でもある。というイメージです。
(栗原):聖子さんの人生には「料理」が中心にあるように感じました。
小さい時から家に一人ということが多かったんです。
姉が9歳、兄は7歳離れているかつ障害を持っていて、母が兄につきっきりであまり家にいなくて、父も入院がちで手術入院を繰り返していたりで。
じゃあ一人で何をしていたかというと、いつも料理を作っていたんです。
雑誌を引っ張り出してグラタンとかコロッケとかチーズケーキとか作ったり。
今思うとそれが大きな支えになっていた気がして、一人だったけど全然寂しかった思い出がないんです。
作ってるのも楽しいし、食べて美味しいし、家族も喜んでくれるし。
自分の進路を決めるときには手に職をつけたほうが良いと思って、栄養士を選びました。
ただ学んでいく中で少し自分には合わないかもと思って、就職する際は飲食店経営の会社に入りましたね。
(お客さんが登場。お客さんはどうやらMy容器を持ってきている様子)
そうなんです。ゴミを減らしたくて。
ゴミってやっぱりコストじゃない?袋に入れる人の手間もあるし。
持ち帰るだけの一瞬ですぐゴミになって、ゴミの日にはプラごみパンパンみたいな。。
なんか、、ダサいなあって思って。
だから、「容器を持ってきてください」「飲み物もタンブラー持参だったら持ち帰れます」「野菜も量り売りで新聞紙に包んで持って帰ってください」
というように私にとって気持ちの良い売り方をしています。
お客さんの中にはめんどくさいから使い捨ての容器で良いという方もいるんだけど、それだったらコンビニとかもあるしお客さんもお店を選べば良いんじゃないかなという感じです。
忘れちゃった人とか仕組みを知らなかった人用にはレンタル容器を用意しています。
日本でジェラートショップの店長をやっている時に外国のお客さんにめっちゃ怒られたことがあったんですよ。
ジェラートをカップに入れて、蓋もしてスプーンも包装されたのをのっけて、ペーパーも入れてそれを紙袋に入れたら、「ゴミだらけー!!」って言われて(笑)
日本は過剰包装だなというのをそこで実感しました。
だからこそ、KISSAKOでは量り売りで、お客さんも自身の容器を持ってくるように推奨しているんです。
お店の設備もそれこそゴミが出ないように循環で出来上がっています。
テーブルも、黒板も、洗面台の鏡も、友達がいらないっていうものを持ってきて使っているんです。
その人にとってはゴミだけどここではまた使えるから。
捨てるのにも費用がかかるもんね。
(栗原):身体にも地球にも優しい。
どんどんKISSAKOが好きになってきました^^
ところで先ほどから次から次へと人がお店を出入りしていますね。
人が集まるパワースポットとしても色んな方からお話し伺っています。
何も狙っていなくて、自然とみんなが集まるようになったんですよね。
今考えると食にこだわりを持っている、考えが似ている人が集まる環境ではありますよね。
色々とこだわりの強い人たちが多く、自分のビジネスが楽しくてしょうがないって人が集まってきやすいです。
一方で色々と模索していてこれから自分の好きなことをやろうとしている人も来ます。
そこが良い感じに噛み合い、先に自分のビジネスをしている人がサポートしてあげたりとかしているのも見たりしますね。
もしかしたらテーブルが一つしかないというのも大きかったかもしれません。
お客さん同士で自然とコミュニケーションが生まれ、口コミで広がっていった感じです。
先のことはあまり考えていなくて、大きな目標とかも特にないんだけど。
オーガニックショップの始め方という講座を全国でやっていて、直近だとやっぱりそういうショップを開きたい人の手伝いをしたいですね。
どこか僻地で開いてくれる人いたら面白いんだけどな(笑)
(栗原):聖子さんは目標を立てたりするタイプではないんですね^^
先のことは考えても変わっていくし、考えてる時間がもったいないって感じちゃう(笑)
だから私はあまり計画とかはしなくて、身を委ねる。
その時々に起こる予想もし得ない出来事を楽しみながら、今後もゆるりとやっていこうかなと思います。
来るお客さんからは「居心地が良い」「聖子さんに会いにくるという目的もある」といった声も多く聞きました。
聖子さんが自分の考えを大事にして自分らしく振る舞うからこそ、ありのままでいいんだっていう雰囲気がお客さんにも伝わり、どんどん人が集まる場所になっていったのかなと。
元々スタートは食品店と考えると何ともパワフルで不思議な場所ですよね(笑)
聖子さんには、Locomoのイベント「【LIFE JOURNEY】 あなたの物語、教えてくれませんか?@みんなのSea-Side」の企画で人生ストーリーを話していただきました。
人生のモチベーショングラフを簡単に書いてもらいましたが、聞きたいポイント万歳の会でした^^
小さい頃から「人生はRPG」だと思っていた話とか、小1と0歳児と財布一つ持って家出した話とか。。!
記事ではちょっと長くなりすぎるので、今回は割愛させていただきました。
ぜひ皆さん聖子さんのいるKISSAKOに足を運んでみてください。
もしかしたらその辺のことも話してくれるかもしれません(笑)
それにKISSAKOの魅力は実際にこの空間を肌で感じることが一番だなと思います。ではまた。