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2023年3月7日(火)

夫は天国へ単身赴任 私が『とことこ』を立ち上げた理由

アイキャッチ画像

NPO法人とことこ理事長の濱田年古さんに、立ち上げに至るまでの経緯や想いなどを伺いました!

【プロフィール】
NPO法人とことこ 理事長
くげぬま子育て応援メッセ 実行委員
Facebookグループ『鵠沼を愛する会 Wa project』の立ち上げ人

三姉妹の母
昨年、孫が2人誕生
生まれも育ちも小田原
窓から海が見える家で育つ

小中学生のときは大の読書好き
高校~大学時代はダンス部
24歳で結婚退職を期に鵠沼へ越す

2021年7月にNPO法人とことこを立ち上げる
(HP: https://tokotoko.or.jp/)

Locomoメンバーと濱田さんの写真

NPO法人とことこの活動について教えていただけますか?


子育て支援と地域交流の事業を中心にWaを繋げる活動をしています。(Wa project)
毎月定期的に開催しているのが、「青空お話し会@たこ公園」「とことこcafe@鵠沼橘市民の家」「ビーチクリーン」です。

ビーチクリーンイベントの写真

青空お話し会の写真


その他にも、いろんなイベントを開催してきました。
『鵠沼まちあるき』

鵠沼まちあるきの写真


『小田急片瀬江ノ島駅のひみつ探検』

『小田急片瀬江ノ島駅のひみつ探検』の写真


『本鵠沼駅前商店街のハロウィンパレード』

『本鵠沼駅前商店街のハロウィンパレード』の写真


ほか、団体や企業さんなどともコラボさせていただいてます。
『ベビーマッサージ』や『アンチエイジングと介護のお話し』なども開催しました。
赤ちゃんからシニアまで、みんなが笑顔になれたらいいなと思いながら活動しています^ ^

とことこcafeの写真

なぜとことこを立ち上げたんでしょうか?


人と人の繋がりの重要性をコロナ禍でさらに感じたのがきっかけです。
虐待や鬱の予防にもなる繋がる場所を作りたいとの思いで立ち上げました。

話す濱田さんの写真


(栗原):その部分をより深くお聞きしたいです!

繋がりの重要性を感じる具体的な事象があったんでしょうか?


色々とありましたね。
とことこを立ち上げる前に、8年間スポーツジムで働いていたんです。

人と会うことで元気になる


コロナ自粛の間に心身ともにめっきり落ち込んでしまった方や、連れ合いを亡くされた方、医者にすすめられて入会された方も多くいらっしゃったのですが、ジムに通い人と会って体を動かすことで、姿勢もシャッキリ、目もキラキラしてどんどんお元気に変化していく様子を近くで見て感動していました。
運動や人との「繋がり」が心と身体の健康に必要なのだと強く感じています。

ジムに通うような、金銭的な余裕がない方でも気軽に集える場があったらいいなというのもきっかけの一つでしたね。

自分自身も「繋がり」に救われた


自分自身にも大きな出来事が2つありました。

一つは子育て時代です。
ラッキーなことに住んでいた社宅がベビーラッシュで、みんなで子育てが出来たんですよね。

長女1歳10ヶ月、次女生後3ヶ月のときになんと夫は単身赴任スタート!
子育て仲間にうちに遊びにきてもらって「ご飯は私が作るから、その間、子ども達と遊んでて」とか。
「お風呂に入れるから出すとき手伝って」とか、みんなで協力し合って裸の付き合いをしていました。
その時の長屋のような付き合いが理想の子育ての原点です。

育児していると自己嫌悪に陥ることもたくさんあると思うんですよ。「子どもに怒ってしまった」とか「家事が出来なかった」とか。
私もNGばかり反省ばかりの子育てをしていたけど、いろんな人に助けてもらったお陰で三人娘も立派に?!育ってくれました。
今のパパママ達にも心を許せる仲間を作ってあげられたらと思っています。

「充分、頑張っているよ」「どうにかなるよ」「大丈夫だよ」
って伝えたいですね。

娘さんが書いたパパの似顔絵の写真

もう一つの出来事は何でしょう?


もう一つは夫が心筋梗塞で亡くなったことです。
長女が大学2年、次女が大学1年、三女が中学3年になってすぐ、2015年4月のことでした。
突然のことで途方に暮れましたが、想い出を娘達と振り返っていたときに「パパはみんなから愛されて幸せだったんだよ、もう充分生きたんだよ」って娘達が言ってくれて気持ちがスッと軽くなりました。

その後スポーツジムに戻ると、みんなが「待ってたよ」と笑顔で迎えてくださったり、ご近所の方が「パンを焼いたから持ってきたよ」と優しく声をかけてくださったり、人との繋がりが有り難くて「私も幸せなんだ」と思えたから、前を向けたというのがあります。

自分を救ってくれたのは、人との繋がり。
何気ない挨拶とか、笑顔とか。それで今がある。

話している濱田さんの写真


(栗原):ご自身の経験や、周りの方々をみて「人との繋がり」の重要性を感じ、今の活動に結びついていったんですね。

そうなんです。
自分が助けてもらったから、ご恩送りしたいという気持ちがあって。
家族と一緒にいても煮詰まっちゃう方達も多くて、そんな時に話を聞いてくれる人や場があるといいかなって。
第3の居場所や繋がりを創っていきたいですね。

壮大すぎるからあんまり言わない方が、、とメンバーに言われたけど(笑)

みんなで笑顔になりたい!
目指すは世界平和です!

これからの展望は?


「とことこの城」をつくること^^
それぞれ苦手なこともあるけど得意なこともある。
それを活かせる場をみんなで創っていけたらと思います。
その人が必要だなと思った時にふらっと寄れる場所を作りたいなと。

とことこのロゴマークは輪っかが閉じてないんですよ。

とことこのロゴ画像


きっちり輪が閉じてると入りにくかったりするじゃないですか^^;
なので、ハグする形にはなっているんだけど、「出入り自由だよ」「誰でも来ていいよ」っていう意味を込めて輪が閉じられていないんです。

栗原:そんな素敵な意味が込められていたんですね!

そもそも、「とことこ」の由来は何でしょう?


未来に向かって誰もが「とことこ」と歩んでいけるようにとの思いが込められています。

法人名の候補に『とことこ』を考えていたときに、メンバーのお孫ちゃんが「とことこ、とことこ」と言いながら電車で遊んでいたというエピソードがあって(笑)
「とことこで決まりでしょー」って盛り上がりました(笑)

これからも、いろんなWaを繋げて、とことこと未来へ向かって活動を続けていきたいと思います

濱田さんの写真

インタビューを終えて


この日は風が強く、代表栗原がココアをテーブルにぶちまけたりとハプニングもある中(笑)、
色々なお話しをすることが出来ました。

インタビュー中には自身の経験から、「何が起こるかわからない。家族やそばにいる大事な人にちゃんと愛を伝えてねっていうのも伝えていきたいな」とおっしゃっていて、大切なことを再認識させてもらったりもしました。

そして「ビーチクリーンは宝探し」とおっしゃっていた濱田さん。
インタビューが終わった後も、実は一人でビーチクリーンされていたみたいで、「ブルーシート、帽子、角材、ガラス片など拾えて満足です」と連絡が来ていました^^
本当に海が好きで、イベント事が好きで、愛情深い方だなあと。

そんな濱田さんと一緒にビーチクリーン活動したりなど、とことこのイベントに参加してみると、新たな繋がりが生まれるかもしれませんね。

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